うんぴん図書室だより

あれよあれよと日々が過ぎ、先日前期委員会活動が終了いたしました。たくさんの働き者さんに助けられ、かんりにんは今期もとっても楽をさせてもらいました☆ お疲れ様でした&ありがとう!

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よい絵本

 夏休みの終わりに"よい絵本の選び方”に関する講習会を、受けてきました。
 講師は若狭図書学習センターの司書Y先生。
 かんりにんが、何を読んでよいやら困り果てた時にいつも助けて下さる、
 雲浜小のかくれアドバイザーでいらっしゃいます。

 まずは、自分の中で”よい絵本”を嗅ぎ分ける基準を育てる参考書を紹介していただきました。

子どもの本評論集 絵本論   えほんのせかいこどものせかい

 『子どもの本評論集 絵本論』 瀬田貞二   福音館書店
 『えほんのせかい こどものせかい』 松岡享子 日本エディタースクール出版部

 どちらも”よい絵本”を選び出す具体的な方法が記してあり、
 その基準にそった”よい絵本”が実際に紹介してある、
 読み聞かせに携わる者にとっては貴重なよすがとなる本でした。
 
 その中から入門者にも実践しやすい絵本選択法を説明していただきました。

 まずは時の試練に耐えた本、具体的には初版から25年以上を経ても読みつがれている本をたくさん読んで、なぜその本が支持されてきたのかを考える。
   ↓
   ↓ 共通する特徴が”よい絵本”の指標となる
   ↓
 
 【文】 子どもが理解しやすい、具体的な表現が用いられている
        × 豪華な大広間 → ○ 床も壁も金でできていた
        × 質素にくらすわかもの → ○ 麻の着物を着、とうもろこしのパンをたべていた

 【絵】 お話のすじのたどれる絵
      作品全体のムードを感じさせる絵 の作品がよい。

      まずは絵本を手にとって、文字をたどらずに絵だけで読んでみる。
      そのあと文字を読み、違和感がなければOK。

  具体的な理解を促すために、違う作者の手になる同じ本を提示して下さいました。 

3匹の子ぶた ディズニー絵本   ディズニー名作童話館 講談社
3びきの子ぶた   いもとようこ×末吉暁子   講談社
3びきのこぶた いもとようこ   いもとようこ   金の星社
3びきのこぶた   二俣英五郎×岸田衿子   miki house
三びきのこぶた 瀬田貞二   福音館書店

 参考:こちらのサイトにはこの他にもたくさんの『三びきのこぶた』が紹介してあります。
     県立岐阜図書館 http://www.library.pref.gifu.jp/kodomo/list/kobuta.html

 絵が雰囲気を伝えているか。
 話の流れに無理がないか。 
 最終場面でのおおかみの扱いをどう考えるか。
 子どもにわかりやすいことばが使われているか。
 

 教えていただいた新しい着眼点を基に眺めてみると、色々考えることがありました。
 早速今学期から実践してみようと思っています。



 

三つ穴山へ、秘密の探検

三つ穴山へ、秘密の探検

 ペール・オーロフ・エンクイスト/作 菱木晃子/訳 中村悦子/絵   あすなろ書房○

 【2009(H21)秋 高学年課題図書】

 あたしはミーナ。6歳。
 おしりを緑色のワニにかまれたところからこのお話は始まる。
 こわかったのに。みんな「夢をみただけだよ。」ととり合ってくれやしない。
 でもおじいちゃんだけは別だった。
 緑色のワニがこわくなくなるには、もっとすごい冒険をすればいいんだって言う。
 あたしは2人のいとこと妹と頼りになるシベリアンハスキーのミーシャ、
 そしておじいちゃんと一緒に
 三つ穴山へ探検に出かけることになった。
 そのいただきは『しんりんげんかいせん』のもっと上にあって、
 山のてっぺん近くには3つも洞窟があるんだって。
 1つ目の洞窟をベースキャンプにあたしたちはいちばん上をめざすはずだった。
 ところが・・・

 あとがきによると、スウェーデンは国土の7割を森や湖や山が占めるそうです。
 この豊かな自然に育まれ、 活き活きと感性を磨きながら大きくなっていくのであろうスウェーデンの子どもたちを垣間見られる作品でした。

ハナと寺子屋のなかまたち

ハナと寺子屋のなかまたち

 森山 京・作 小林 豊・絵   理論社 ○

 【2009(H21)秋 高学年課題図書】

 副題 三八塾物語。
 江戸時代の寺子屋を舞台にしたお話です。
 「もも くり 三年 かき 八年
  どの子もそれぞれのペースで
  味わいのある果実に育っていってほしい」
 お師匠様の願いのこもった寺子屋で学ぶ6人の子どもたち。
 子どもも大切な労働力であった時代に
 ”学ぶ”という自分だけのための時間をもつことがどれほどこの子たちに貴重であったか。
 四季折々の中でみなが助け合いながらたくましく育っていく姿がまぶしいです。

雨ふる本屋

雨ふる本屋

 日向理恵子・作 吉田尚玲・絵   童心社 ○

 【2009(H21)秋 高学年課題図書】

 ルウ子はむしゃくしゃしながら図書館で雨宿りをしています。
 おかあさんにたのまれたおつかいの帰り。
 (いつもいつもおかあさんをとってしまうにくたらしい妹のサラのおやつ!)
 ポケットにはサラをおどかして泣かせてやろうとつかまえたカタツムリ。

 カラッ。大事なカタツムリを本棚のところで落っことした。
 ルウ子が手をのばすと、あらら、
 カタツムリは『すずしげに、猫が走るようなはやさで』逃げ出しました。
 おいかけて、おいかけて。
 気がつけば確かに図書館にいたはずのルウ子はいつの間にやら迷子に。
 目の前には『雨ふる本屋』なんていう変な看板のかかった変な扉。
 ???????
 意を決して扉を開けたルウ子の前に現れたのは・・・

 どの場面も絵にしてみたい記述がたくさん。
 登場人物も背景も。
 描写が細かく、なんだか不思議で色合いがきれいなので、
 あんなかな、こんなかな、とイメージがうかべやすい1冊だと思います。

ムスタファの村

ムスタファの村

 森住 卓 文・写真   新日本出版社 ○

 【2009(H21)秋 高学年課題図書】

 1991年1月 湾岸戦争 (イラク VS アメリカ)
 2001年9月 アメリカ同時多発テロ事件
 2003年3月 イラク戦争 (イラク VS アメリカ)

 世界をゆるがす大きな対立が、この20年ずっと続いている。

 イラクとの戦争においてアメリカが使用したのが劣化ウラン弾(れっかウランだん)である。

 『 劣化ウランは
   原子力発電用の燃料や核兵器を作るときに出てくる放射性廃棄物(核のゴミ)で
   鉛よりも比重が大きくて重い。
   えんぴつの芯のようにとがらせて、砲弾として使うと、
   戦車などの固い標的をつきやぶる威力がある。
   つきやぶるときに高温で燃え、
   目に見えないこまかい放射能のチリとなって空気中に浮遊する。
   人間が呼吸して肺に入ったり、
   食べ物といっしょに体に入り放射線を浴びて被爆する。
   やがてガンや白血病が発生する。』 (本文より抜粋)

  湾岸戦争の後、イラクでは白血病やガンにかかる子どもが激増したという。
  この本は、
  ムスタファという白血病に冒された9歳の子どもの目を通して、筆者がシャッターを切り、
  イラクの今を伝える貴重な写真集となっている。

わたしのせいじゃない-せきにんについて

わたしのせいじゃない


 レイフ・クリスチャンソン・文   ディック・ステンベリ・絵  にもんじまさあき・訳   岩崎書店 ○
 
 H21年度 3年生 第2回
 
 3年生の今期のテーマは”戦争”でした。
 なぜ起こるのか、起こったらどうなるのか、どうすれば起こることを防げるのか、を
 本を読みながら考えてみることにしました。
 これは第1テーマに選んだ本。 なぜ戦争が起こるのか。 

 クラスの中で泣いている子が一人。
 この子をとりかこむ子どもたち。
 みなそれぞれに、泣いている子をそのままにしておく理由があります。
 ”無関心”・”悪意”のこわさ。
 感じとってくれていますように・・・
 

へっこきあねさがよめにきて 

へっこきあねさがよめにきて

 大川悦生・文 太田大八・絵   ポプラ社 ○
 
 平成21年度 2年生 第2回

 きれいなあねさ。はたらきもののあねさ。
 でも、こめだわらびっしりつんだふねを”へ”でふっとばすのはちょっと・・・
 ひきへ、ってのが便利そうでいいな、と思いました!

どこにいるの?シャクトリムシ

どこにいるの?シャクトリムシ

 新開 孝 文・写真   ポプラ社 ○

 平成21年度 2年生 第2回

 海の生きもののふしぎを勉強したみなさんに、
 他の生きものの忍術も知ってほしくて紹介してみました。
 どこにいるのかさっぱりわからないみごとなからだのかくし方。
 美しい写真絵本で、自然にとけこんでいるシャクトリムシの様子がとてもよくわかります。

 
 
 

助っ人参上!

バイト

 夏休みに大量の本がやってきたのは先日お伝えしたとおり。
 登録しても登録しても本の山は目の前からなくならず、
 (登録したあと、配架して初めて完了。配架がひとつも進まなかった。)
 途方にくれておりましたところ、
 学校の方で、強力な助っ人さんを募って下さいました。
 その名も S君&Y君。
 普段からお手伝い下さる”木曜日の瀬戸”さんと共に、
 かんりにんが見てみぬふりをしていたちまちました仕事を、
 どっさり片付けて帰ってくれました。
 最低限の仕事量で最大限の賃金を、をモットーとするお若い方にも出会ったことのあった私は、
 お二人が来て下さる前はほんの少し不安を覚えておりました。
 「せっかく学校が手配して下さるのに給料泥棒だったら切ないなぁ・・・」(ごめん!)
 でもお二人とも、本当に一生懸命お仕事して下さいました。
 ほこりっぽい図書室でほこりっぽい本と格闘することおよそ3時間。
 ご苦労様でした。
 懸案の学級文庫整理がぐんと進みました。多謝。
 手配して下さった先生にも心より御礼申し上げます。
 ありがとうございました。

 追記:かんりにんのばか話につきあってくれてありがとう!

リス

リス

 くらべてみよう! どうぶつの赤ちゃん 
 まついみつこ・監修   ポプラ社

 平成21年度 1年生 第2回

 春に生まれたリスの赤ちゃんが、
 秋にはいちにんまえとなってすだちしていく様子を追った、写真絵本。
 外に出たがる赤ちゃんを、お母さんがすの中におしもどす様子には、
 みんな大笑いでした。
 「勝手にお外に出たらダメ!」
 きっと同じことを言われて大きくなってきたんだよね。

 『ちきゅうに すむ どうぶつたちは、
  それぞれの くらしにあった からだの つくりを しています。
  そして、どのどうぶつも 赤ちゃんが ぶじに そだつように
  くふうを こらしています。』 (前書きより抜粋)

 リスのお母さんのくふうをじっくり味わって下さい。

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